少し前に文庫落ちしているが、
何年か前に古本屋のセールで安くなっていたときに
読んでみたくて買った単行本。
単行本で500頁超という大作であり
文庫本も上下巻になっている。
主人公は当然のことながら千利休。
堺衆として茶人として芸術家として生きる道がありながら
世を静謐に導くという大義を貫く生涯を描いた作品。
茶の湯という文化が戦国時代に発展した理由が
この作品を通して少しだけ分かった気がする。
秀吉を中心とした表向きの部分がメインだが
丿貫やりくとの交わりの部分も趣深く
そちらをメインにした作品があったら読んでみたいと思った。
第一章 覇者
第二章 蜜月
第三章 相克
第四章 聖俗
第五章 静謐