QueSeraSera ♪なるようになる〜

卓球と読書と気ままな日常のあれこれ

読書

「ビブリア古書堂の事件手帖IV ~扉子たちと継がれる道~(4)」三上 延

ビブリア古書堂の扉子シリーズ4作目。 扉子シリーズになってチョット雰囲気が暗くなった気がする…栞子の両親である登と智恵子と馴れ初めが描かれていて吃驚。 そもそも父親である登って殆ど登場していないよなぁ。 プロローグ 第一話 令和編『鶉籠』 第二話…

「筋肉のつながり図鑑」きまた りょう

ストレッチ系の整体に通うようになって いろいろと動画も観ることが増えて 身体の動きにも興味が湧いてきた。解剖学的な解説も多いしなんか良い本ないかなぁと 大型書店をふらふらしていて見つけた一冊。教科書的な名称の羅列だけではなく どういう動きでど…

「奴隷の哲学者エピクテトス 人生の授業 」荻野 弘之

この生きづらい世の中で「よく生きる」ために というサブタイトル付き。ストア哲学の系譜に連なる著名な哲人らしいが セネカやマルクスアウレリウスは読んで知っていたが エピクテトスは恥ずかしながら全く知らなかった最初にマンガで導入があり、 次にマン…

「ハンナ・アレント 全体主義という悪夢」牧野 雅彦

講談社現代新書の「今を生きる思想」シリーズ。内容物は以下の文章に尽きる。どんなに強圧的な体制のどんなに巧妙な支配でも、 一人一人の人間の活動を思い通りに操作することはできない。 人の素質や性質、置かれた条件は一人一人違っており、 必ず誰かが予…

「最強の身体能力」中野 崇

「プロが実践する脱力スキルの鍛え方」というサブタイトル付き。Youtubeでストレッチ系の動画を見て参考にさせてもらっていたが 脱力をテーマに据えた解説本が出版されたとのことで 最近は抜重を意識しているので、早速本屋に走って‍♂️GETしてきた。 脱力ト…

「中村天風の名言」中村天風

「人生を変える120の教え」というサブタイトル付き。著者の今川得之亮氏は中村天風財団講師とのこと。全編を通して 右ページに天風のことば 左ページに今川氏の解説 という構成になっている。 中村天風の言葉は短くそれだけでは理解が難しいので 今川氏の解…

「謎とき 世界の宗教・神話」古市 憲寿

「FILT」に連載された「10分で名著」の続編らしい。 漫画はヤングみやざき作らしい。知らない人だけど。 本書のタイトル通り、 世界の宗教や神話をざざっと理解したくて購入。漫画を導入に使う手法は珍しくないが それが正にアブストラクトになっていていい…

「カウンセラーはこんなセルフケアをやってきた」伊藤絵美

臨床心理士でストレスコーピングのオフィスを構えている伊藤絵美氏の著書 スキーマ療法で著名な方らしい。自身の臨床心理士としての半生を経験談として明るく語りつつ それをセルフケアの一例として役立ててもらおうという感じ。著者自身やオフィスのスタッ…

「バフェット解剖 」 前田 昌孝

「世界一の投資家は長期投資ではなかった」 というサブタイトル付き。著者は日経編集委員として鳴らした前田昌孝氏。 今は証券ジャーナリストとして独立したのね。ありがちなバフェット本とはちょっと違って 単なる銘柄選択のやり方を述べるのではなく 書名…

「「話が通じない」の正体 共感障害という謎」黒川 伊保子

「妻のトリセツ」で有名になった黒川伊保子氏の書籍。共感障害という言葉は初めて聞いたが なるほどなぁと感じる部分が多々ある。若者の反応が薄いのではなく我々年寄りの方が 共感過剰の世代なんだと考えた方が適切なのかもしれないが どっちが良いとかの問…

「鎌倉香房メモリーズ (5) 」阿部 暁子

鎌倉香房メモリーズ最終巻。 最終巻なのに新しい登場人物があったりする。 雪弥と香乃の関係に大きな区切りがついて終わるけど どうなんだろうか。雪弥の心の奥が少し優しく緩んだことがオチ? 盛り上がったといえば盛り上がったけど なんか中途半端な感じが…

「鎌倉香房メモリーズ (4 )」阿部 暁子

雪弥の過去が語られる巻。それを機に雪弥と香乃の距離が開いていく… というより雪弥が一方的に距離をとってしまい 香乃が混乱してしまうってのが正解か。これまでのチョット軽い感じとはかなり違って 暗い重い話が続いていく。最終巻へ向けての溜めみたいな…

「能に学ぶ「和」の呼吸法」安田登

信長がストレスをパワーに変えた秘密とは? というサブタイトルに惹かれたが…。 具体的な実践法を知りたかったが なんかちょっと違ったかも。 研究成果発表みたいな感じだった。 ちと残念。 1章 信長が舞った「人間五十年」の舞の秘密 深い呼吸と声がストレ…

「月と日の后(下)」冲方丁

中宮彰子が敦成親王を産み欣喜雀躍する道長。彰子は外戚になるべく暗躍する道長と対峙するようになるが なんと愛する一条天皇が亡くなってしまう。次代の三条天皇は朝廷を上手く纏められず道長や諸卿との確執が続き 次第に彰子は国母としてだけでなく、藤原…

「月と日の后(上)」冲方丁

単行本で並んでいたときから気になっていたが、 意外にも早く文庫落ちしたので早速読んでみた。平安中期、最も華やかであった時代、藤原彰子の物語。 というより中宮彰子の方が通りがいいか。道長の娘であり紫式部が仕えた中宮として有名だが 中宮であった期…

「「死にたい」と言われたら 自殺の心理学」末木 新

著者は大学で半期一コマ自殺に関する講義を持っている臨床心理学の教授。どんな人でも長く生きていると、程度の違いはあれども、 少なからず「死にたい」と思うことはあり、 またそういう経験を通して精神的に成長する面もあるが そのまま心が折れて自殺して…

「鎌倉香房メモリーズ(3)」阿部暁子

雪弥の親友である高橋くんが印象的な巻。ちょっと能天気とも思えるくらい明るい高橋くんだが 意外にも複雑な生い立ちであることが明かされる。 でも明るい青年に育ったのは周りの人に恵まれた証。兎角暗く重い話になりがちなストーリーのなかで バランスを取…

「サクッとわかる ビジネス教養  認知バイアス」藤田 政博

バイアスをやさしく読み解く「大人の絵本」という副題。見開き2ページでイラスト多めなので分かりやすく 確かに絵本という感じ。認知バイアスは進化の過程で得られたものが多く… というよりそういう認知を獲得したものが生き残ってきたということ。当然なが…

「世界資源エネルギー入門 主要国の基本戦略と未来地図」平田 竹男

時事ネタにもなるせいか大型書店に平積みされていた一冊。著者は現在は大学教授だが経産省で世界を飛び回っていた人で 現場を見て知っている分だけ話の内容にも説得力がある。基本的には大学の講義で使っている資料が多いようだが、 表現も平易だしグラフや…

「鎌倉香房メモリーズ(2)」阿部暁子

人の感情の揺れを香りで感じることが出來る香乃が 幼馴染(?)の雪弥と周りで起きる小さな出来事の謎を解いたり 身近な人の気持ちに触れることで成長していく物語。ミステリーというほどの謎解きじゃないけど 気持ちの細かい襞みたいな部分を上手く描いてい…

「ショーペンハウアー 欲望にまみれた世界を生き抜く」梅田 孝太

講談社現代新書の「今を生きる思想」シリーズ。デカルト、カントと並び日本でも人気な ショーペンハウアー哲学の入門書のような一冊。 最初にショーペンバウアーの生涯を紹介していることで 単純に哲学を解説するより親しみ易さが増している。 やっぱり背景…

「鎌倉香房メモリーズ 」阿部暁子

人の感情の揺れを香りで感じることが出来る 少し不思議な能力を持つ女子高生、咲楽香乃が主人公。 香道師範の祖母三春が経営する香房を手伝いつつ そこで起きる出来事や困りごとを その特殊な能力を使って謎解きしていくライトノベル。 話の展開もお香の煙の…

「同潤会代官山アパートメント」三上 延

同潤会代官山アパートメントを舞台に 百年四世代に渡る家族の物語。 関東大震災に始まり阪神淡路大震災に終わる物語で あまり明るく楽しい物語ではないが そこはビブリオ古書堂の作者らしく 人の気持ちに寄り添うような雰囲気がある。 プロローグ 一九九五 …

「今さら聞けない人体の超基本」工藤孝文

「トレーニング・ダイエットの前に」という副題付き。 今年の初めからストレッチ系の整体に通い始め 年齢的にも筋肉量が落ちてきているので タンパク質を意識して摂取するようになり もう少し身体について知りたいなと思い 大型書店で探してみた一冊 基本的…

「客観性の落とし穴」村上 靖彦

医療現場や貧困地区での当事者や支援者の語りを 現象学的に分析する専門家。客観性の対極にあるようなものを分析していて だからこそ、そこから見えてくる客観性の危うさ、 切り捨てられて見えなくなってしまうものについて いろいろと語られている。 書名か…

「植物に死はあるのか 生命の不思議をめぐる一週間」 稲垣栄洋

「生き物の死にざま」の著者。本職の大学教授で楠木さんという謎の学生からの 毎日届く不思議な質問メールへの回答を考える… という態で植物のあれこれを解説する物語。 雑学系とまではいかないけど やや専門的な植物の知識が得られる。語り口が優しくユーモ…

「心理的安全性のつくりかた」石井 遼介

ちょっと前に発売された本らしいけど 大型書店で平積みになってるのを見かけて 試しに読んでみようかなと。職場で心理的安全性について考える機会があって キーワードとして頭に残ってた。 オフで仕事のことを考えたり 仕事向けの本を読んだりするのは止めた…

「凍える月 おいしいコーヒーのいれ方Second Season Ⅳ」 村山由佳

勝利も就活ですか。早いもんだな。鴨川の老人ホームの経営が怪しくなり かれんも悩み深き時間を過ごしている。そして最後の最後に起こる悲劇 ちょっと続きを読むのが怖いこれから暫くは暗く重い雰囲気の話が続きそう。凍える月 おいしいコーヒーのいれ方Seco…

「心理的安全性 最強の教科書」ピョートル・フェリクス・グジバチ

心理的安全性についてチョット考える機会があったので 何か参考になる本はないかなと大型書店をぶらついて見つけた本。ポーランド出身の作者がGoogleでの経験を基に書かれている。著者は日本で会社を経営しているので、 日本の会社とは全く企業文化や背景が…

「京都寺町三条のホームズ(10)見習い鑑定士の決意と旅立ち」望月麻衣

葵二十歳の誕生日に合わせた 清貴との旅行がメインの巻。それと対をなすような宮下香織の恋もこれで終わっても良さそうな雰囲気がありつつも 今後の話のネタ、伏線も散りばめられている感じ。 プロローグ 第一章 『京の三弘法と蓮月の想い』 掌編 『宮下香織…