医療現場や貧困地区での当事者や支援者の語りを
現象学的に分析する専門家。
客観性の対極にあるようなものを分析していて
だからこそ、そこから見えてくる客観性の危うさ、
切り捨てられて見えなくなってしまうものについて
いろいろと語られている。
書名から論理的な考察を期待していたが
自身の研究内容を題材に語っているからか
自己アピールのように感じる部分が多かった。
第1章 客観性が心理となった時代
第2章 社会と心の客観化
第3章 数字が支配する世界
第4章 社会の役に立つことを強制される
第5章 経験を言葉にする
第6章 偶然とリズムー経験の時間について
第7章 生き生きとした経験をつかまえる哲学
第8章 競争から脱却した時に見えてくる風景