読書
心理的安全性についてチョット考える機会があったので 何か参考になる本はないかなと大型書店をぶらついて見つけた本。ポーランド出身の作者がGoogleでの経験を基に書かれている。著者は日本で会社を経営しているので、 日本の会社とは全く企業文化や背景が…
葵二十歳の誕生日に合わせた 清貴との旅行がメインの巻。それと対をなすような宮下香織の恋もこれで終わっても良さそうな雰囲気がありつつも 今後の話のネタ、伏線も散りばめられている感じ。 プロローグ 第一章 『京の三弘法と蓮月の想い』 掌編 『宮下香織…
舞台は尚巴志により統一されたばかりの琉球王国。 主人公は悪逆非道な勝連按司を倒した阿麻和利と 尚巴志の五男坊を策略で三代目に着かせた参謀金丸。 阿麻和利のもとに集まる一癖も二癖もある連中も魅力的で 宣伝文句にあるように水滸伝を連想させる。 でも…
何となく著者の名前は以前から知ってはいたけど、 クリムトのFlowerGardenがデザインされた セレクション・カバーに惹かれて今回初購入。 いずれも女性が主人公の中編4本。 各作品に繋がりは全くないのでホントに中編集だな。主人公は皆なにか闇を抱えてい…
何年か前の直木賞作家らしい。これも何故か積読されてた一冊。チョット精神的にお疲れ状態の百合が主人公。会社を辞めて更に沈み込んでいくなか 瀬戸内の離島にあるリゾートホテルへ旅立つ…。そのリゾートホテルでのあれこれがメインの小説らしいが、 そのリ…
いつの間にか積読の中に紛れ込んでいた瀬尾まいこの小説。以前何か1冊を読み始めてイマイチで途中で挫折したので それ以降は買ったことない筈なんだけど…。 そん時に合わせて買ったのかな。 大阪の町中華「戸村飯店」の息子、兄ヘイスケ、弟コウスケの物語…
エミン・ユルマズ氏の新著。 チャートや企業業績よりも大切な相場の大局観というサブタイトル付き。投資手法ではなく経済指標の解説だったので読んでみた。 メジャーな経済指標が多く取り上げられ どれもこれも少なくとも一度は見たことあるはず。それら指標…
何年か前の直木賞作家らしい。一話ごとに登場人物が少しずつ重なっており 短編集というより連作集といった感じ。脇役だった人物が主役となり 後日談だったり違う視点だったり 登場人物どうしの繋がりが見えて面白い。まさに「からまる」だな。他の作品も読ん…
陰陽師のシリーズ17弾。「秘帖…」は晴明も博雅も登場しない珍しい番外編。基となる作品があるそうだがコロナ禍を象徴する作品かな。 相変わらず人の心の襞を描いた作品が多く チョット物悲しさも漂うような雰囲気は健在。 麩枕 野僮游光 いそざき 読人しら…
映画監督三原光尋とライター安倍晶子の合作ペンネーム。 企画から原案は三原光尋、安倍晶子が小説化。映画化するのかな。 ん〜。それは難しそうだ。 東京藝大大学院修士二年4名の物語がメイン。 それぞれが抱える内面の葛藤を上手く描いている。エピローグ…
コロナ禍も収まって(?)旅行を考えられるようになったら またぞろ京都本とかが増えてきた気がする…。そういった旅行ガイド的なものとはチョット違うけど、 源氏物語や枕草子、方丈記、平家物語、数多くの和歌… そんな古典にも登場する場所を絡めての京都紹…
何年か前にNHKで紹介されて売れた本。 どこかの中学?高校?の授業でも使われたとか…。古本屋のセールで安くなっていたのですかさずGet!元々の伊勢物語は読んだことないけど こういう形で出版された方がとっつき易いし 読んでて楽しいと思うんだよなぁ。 在…
おいコーSecond Season 3作目。後々に勝利を救うことになる 森下秀人の巻って感じかな。この人も色々と抱えてますなぁ。 ライトノベルの域を超え始めた感じがしますな。 消せない告白 おいしいコーヒーのいれ方Second Season (集英社文庫) [ 村山由佳 ]価…
いつ何で買ったのか分からないが 積み上がった本の中にあった一冊。著者は国立国語研究所の教授。 言葉の専門家ですね。書かれていることは至極真っ当なんだけど 如何にも教授が書いた文章って感じで固い。作家ではないので仕方ないかもしれないけど 読み進…
村山由佳の代表的な作品おいコーのSecond Season。 その2作目。相変わらず進展してるんだか、してないんだか、 よく分からん勝利とかれん。 ま、そこが良いっちゃぁ良いんだけど。マスターと由里子の間の新しい命。 まぁ後々の大きなポイントなんだけども。…
実生活で使うことはもちろんのこと、 見かけることすら殆どない漢字が並んでいる。でも幾何学模様として見ると綺麗だよねぇ。 解説も短くて分かりやすくて面白い。こういう雑学系の本は好きだな。 本屋で見つけて速攻で買ってしまった 第一章 形が奇妙な漢字…
村山由佳の代表的な作品おいコーのSecond Season。最初のシリーズは文庫化されるのが待ち遠しかったなぁ。 もう何十年も前のことだけども。Second Season も最初の数冊は読んだけど なんか自分の感覚と合わない感じがして読むのを止めてしまった。少し前にSe…
鎌倉幕府第三代将軍である源実朝と御台所の物語。 どこぞの新人賞を獲った作品らしい。内容も面白そうだと思ったが、カバーデザインが秀逸 好きだなぁ、こういうの。源実朝というと頼朝の文才を受け継いだひ弱な将軍というイメージ。 武の才能は第二代将軍の…
2003年に出版された初版に大幅に加筆修正して 増補改訂版 として2016年に発刊されたらしい。 陰陽五行を諸説あるその起源から丁寧に説明をしていて 少しずつ背景が理解できるようになっている。 図表も多くわかりやすさに留意しているのが伝わる出来なのが …
発達障害という言葉が広まって、グレーゾーンまで含めれば かなり多くの人が多かれ少なかれ何らかの発達障害というのが現代。 というか、それが個性とか言われていた部分だと思うんだけどね。アクが強い、癖が強い、チョット変わってる、独特…。 ただ昔はそ…
何年か前の芥川賞受賞作らしい。主人公の女性は俗に言う発達障害。 コンビニのアルバイトが定職であり カモフラージュしやすい天職だと思っている。読んでてチョット痛々しい感じ。 サスペンス物ではないけど、 パリパリに乾いた孤独感というか 冷めた視点と…
タイトル通り、地形や地理の観点から、 京都で起きたことを俯瞰してみている本。 出来事自体はよく知られたことばかりだが その背景や謎が解き明かされている。 全編カラーだし、数ページで纏められているので 読みやすいっちゃぁ、読みやすいけども。 第1…
「妻のトリセツ」で有名になった黒川さんの第三弾。 思春期に突入する娘がいるので読んでみようかなと5W1Hで質問しちゃいけないとか、 男性がついやってしまいがちな行動がダメ出しされている。 なるほどねと思う部分は多々あるけど…「思春期の娘ってこう…
清貴の見習い修行編その2。伏見の酒蔵を舞台にした第一章が 中編くらいありつつ最後に戻ってくる。清貴の誕生日のシーンもあるけど 今回はあまり詳しい話はなし。若干、中弛みを感じてしまうな。 プロローグ 第一章 『花と酒と恋の鞘当て』 掌 編 『答え合…
源氏物語や紫式部日記、紫式部家集などを基に タイトル通り、紫式部がひとり語りしている。基になっている和歌や資料をどう解釈するか 作者の理解と腕の見せどころではあるが 平安時代を垣間見ている感じがして 個人的には楽しんで読めた。こういうの結構好…
何年か前の直木賞作品らしい。舞台は釧路の外れにあるラブホテル「ホテルローヤル」。 短編集だけど全ての舞台は「ホテルローヤル」。 唯一「せんせぇ」には登場しないけどちゃんと繋がってる。心理描写中心の作品なので好き嫌いが分かれると思うが 自分は嫌…
「問題小説」に連載されていたエッセイをまとめた一冊。 連載から随分と年月も経つし コロナ禍もあったし 登場する風景もだいぶ変わってしまったと思われる。 もちろん残っているものも多いだろうけど。 四季に合わせた京都の紹介だが 春ではなく冬から始ま…
精神科医であり禅僧でもある川野泰周氏の著書。 NHKラジオでも番組を持っている(いた?)らしい。「易しくて優しい言葉」でというのが著者のポリシーらしく まさにその通りといった印象。何事もまずは1割2割減らそうという感じになることが多いが 実際…
岡田氏の愛着障害三部作の最後。愛着モデルで改善した事例が沢山載っている。 勿論上手くいかなかった事例もあるに違いないが そういう話は無し。 ま、それでいいんだけどね。 実際に治療してほしいという人も多いとは思うが、 どういうところに問い合わせた…
大型書店に平積みされていて気になって手に取った一冊。自分も認知症になるかもしれないと思うことがあり どんな感じなのか気になっていたところ。 認知症になった人の体験談をもとに書かれているので そのリアリティは比べものにならない。こういう書籍こそ…